カラコン愛用者の皆さま💫
こんにちは。スタッフのMです🎨
今年の七夕🎋は残念ながら雨でしたね・・・
夏至が過ぎ、また徐々に日も短くなってきますが、夏はまだまだこれからが本番🌻
暑さに負けないように気をつけていきましょう!
さて、本日は「カラーコンタクトレンズ(カラコン)」についてお話ししたいと思います。
近年、コンタクトレンズ販売店のみならずドラッグストアや量販店でも販売されているカラコン。現在お使いの方や購入経験のある方も多いのではないでしょうか。手に入りやすく便利になった反面、実はカラコンによる目のトラブルが多いのをご存じですか?
日本では、カラコンが2009年に「高度管理医療機器」に指定されました。高度管理医療機器とは、副作用や機器の機能に障害が生じた場合、人体に重大な影響を与えるおそれがあるため、適正な管理が必要な医療機器として分類されたもののこと。国から承認を受けないと販売できなくなるという話を聞き、規制がかかる前に臨床実験を十分に行わないまま駆け込みで承認をもらった、というカラコンも存在するそうです。
「今までトラブルなんて起こったことないし、コンタクト歴も長いし、大丈夫でしょ!」
残念ながらそんなことはなく、どなたにも起こりうる問題なんです。クリアレンズに比べカラコンの方がトラブルは多いと言われています。カラコンをお使いの方は、より安全意識を高めるためにもぜひご一読ください🙇♀️
TwitterなどのSNSで話題になった「カラコンの色落ち問題」
数年前に話題になったこちらのテーマ。綿棒で擦るだけでカラコンの色素部分が簡単に落ちてしまう、衝撃的な画像がネット上で拡散されました。市場に出回っている製品だから安全、というわけでもないのがカラコンの怖いところです。色素が直接目に入らないような製法(サンドウィッチ製法)であっても、脆いものだと目の中でレンズが破れて色素が漏れ出すこともあります。
また、カラコンの素材には要注意。日本では安全性が明確でないため使用していない原料も、海外ではごく一般的に使用されているそう。トラブルを起こして眼科に駆け込む方々が使用するカラコンの多くはネット購入されたもので、海外からの輸入品も多いとのこと。危険なカラコンが紛れているかもしれないので要注意です。
粗悪なカラコンは「酸素透過性」が低い
酸素透過性は「コンタクトレンズがどの程度酸素を通すのか」を数値化したもので、コンタクトを選ぶうえで非常に重要な数値です。
製品にもよりますが、透明なコンタクトレンズと比べて、カラコンの酸素透過性は1/5程度しかありません。ネットや量販店で安く売られているカラコンに至っては、1/10程度しか酸素を通さないものも存在します。
1日に12時間のコンタクトレンズ装用を想定した場合、2weekや1monthは特に、酸素透過性は24.1以上あるべきだと言われています。目も呼吸している器官なので、酸素を通しにくいレンズで上から蓋をし続けてしまうと酸欠状態に陥ります。やがて、酸素を求める白目の毛細血管が黒目まで延びて目の充血を引き起こす「角膜新生血管」になり、そこから「角膜浸潤」や「角膜潰瘍」など視力の低下を招くさまざまな病気に繋がっていきます。初めのうちは自覚症状が出にくいため、気づいた頃には目の状態がかなり悪くなっていることもあります。
ここに気をつけよう!安全なカラコン選びと使い方
「じゃあ一体、どんなところに注意してカラコンを選べば安全なの?」
ここからは、安全なカラコンを見極めるためのポイントをご紹介します👀
➀高度管理医療機器承認番号をチェック
昔はあくまで雑貨として扱われていたカラコンですが、現在は高度管理医療機器として扱われています。日本の安全基準をクリアして販売されていれば、パッケージのどこかに「(高度管理医療機器)承認番号」が記載されています。通販サイトでも同様なので、このチェックは欠かさずに行いましょう。
➁なるべく酸素をよく通すものを選ぶ
先にお話ししたとおり、カラコンはクリアレンズと比べると酸素透過性は低いですが、その中でもなるべく酸素を通すものを選びましょう。(Dk/L)または(Dk/t)という単位で記載されているので、事前にメーカーの公式ホームページ等で確認していただき、レンズ選びのポイントにしてください。24.1以上あるものが望ましいです。
➂1dayタイプが清潔でおすすめ
ホコリや小さなゴミ、目に見えない大きさの有害物質が付着しても、毎日新しいレンズを使用する1dayタイプであれば安心です。衛生的で、酸素を通す量もほとんど衰えません。
➃なんといっても取り扱い方に注意!
どんなに良いレンズでも、取り扱い方を間違っていては元も子もありません。使用期限を守る。清潔な手で触る。着ける前にレンズに傷がないか、破れていないか確認する。装用時間は可能な限り短くする。着けたまま眠らない。定期交換タイプの場合は、毎日の洗浄・すすぎ・消毒をしっかり行う。正しく綺麗に使用することが大切です!
カラーやデザインが豊富で、クリアレンズにはない魅力を持つカラコンですが、使用される際は十分にご注意ください⚠
皆さまの大切な瞳のために、コンタクト工房はこれからも尽力してまいります。